フランスの給与明細、「額面」と「手取り」

フランスで雇用主は従業員に毎月給与明細(または給与明細)を渡さなければなりません。そして従業員としては気になる「額面」と「手取り額」フランスではどのくらい差があるのでしょうか。

フランスの「額面」と「手取り額」は?

額面と手取りはフランス語で何という?

フランス語では額面合計支給額を「Salaire brut」、手取り額は「Salaire net」といいます。
手取り額は、額面合計支給額と雇用契約の状況(管理職なのかなど)に応じて変動する「従業員負担金」を控除した額です。

日本と比較すると差が大きい

日本と同様、額面と手取り額の間には大きな違いがあります。そして日本と比較すると差が大きいです。それはフランスが社会保障が充実していますので当然でありますが、最初に貰ったときには少々驚くかも知れません。

額面と手取り額の差は?

従業員負担金は、額面合計支給額に基づいて計算されます。給与額や雇用契約の状況によって異なりますので計算が複雑になりますが、参考までに額面と手取り額の差は平均23%であると考えられます。

一方、雇用主は給料の支払いに加えて、雇用者負担金を支払います。一般的に雇用主は給料の約2倍支払っています。

フランスの給与明細

手取り額、どこを見れば分かる?

月々の手取り額は、給与明細の下部に表示されます。額面合計支給額(年間)は雇用契約に記載されていますので、基本的に月間で変動することありません。給与は雇用者と従業員が合意、署名することなく変更することはできません。

給与明細はどのように受け取る?

2017年以降、従業員の意見が一致しない場合を除いて、給与明細書の電子化が原則になり、紙のフォーマットは例外になりました。雇用主は5年間、(紙または電子形式の)給与明細の複製を保管する必要があります。

給与明細で何が分かる?

給与明細には、さまざまな必須情報を含める必要があります。

例えば

  • 雇用主の名前と住所、従業員の名前と仕事、ポジション
  • 額面合計支給額と、源泉徴収後の金額、支払期日、有給休暇の日数
  • 社会保障費の詳細
  • 交通費などの補償
  • などが書かれています。

従業員が給与明細を紛失した場合は?

給与明細を紛失した従業員は、雇用主に複製を要求できます。
また給与明細の内容に疑問がある場合、従業員はから3年間、給与明細の正確性について異議を唱えることができます。

参考:
https://www.l-expert-comptable.com/calculateurs/calculer-le-salaire-brut-net.html

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