フランスの救急車の呼び方は?救急電話番号と対処法まとめ
Life | 2020-07-08
フランスで急病や大怪我をした場合などに必要な、救急車の呼び方をご案内します。
SAMUの電話番号や、その他の医療サービスの連絡先も、併せて確認してください。
フランスで救急車を呼ぶ時の手順
救急車を呼ぶ時の電話番号は、発信元が固定電話か携帯電話かで異なります。
一度電話が繋がったら、途中で切らないようにしてください。
①固定電話からは「15番」、携帯電話からは「112番」にかける
救急の時の電話番号は、固定電話かける場合は「15番」、携帯電話からかける場合は「112番」です。
15番にかけると、SAMU(Service d'Aide Medicale Urgente)と呼ばれる、救急医療サービスセンターに電話がかかります。
112番は、警察・消防・救急すべてに対応する緊急番号です。
②交換手に必要事項を伝える
15番にかけた場合、まずはSAMUの電話交換手が応答します。現在地や電話番号、患者の人数、事故の状況などを聞かれますので、相手が聞き取れるようにはっきりと答えてください。
112番にかけた場合は、まず事件・事故・火災・救急のいずれに該当するかを聞かれます。救急車を呼びたい場合は、「Appelez l’ambulance, s’il vous plaît(アペレ・ランビュロンス・シルヴプレ).」と答えましょう。
③医師に詳しい状況を伝える
次に、医師が病気や怪我の詳しい状況をヒアリングしますので、落ち着いて答えましょう。
医療に関するフランス語については、外務省のページに掲載されているフレーズ集が参考になります。
フランス語が苦手な場合は、英語でも対応してもらえます。「May I speak in English?」とお願いするといいでしょう。
④医師の指示に従って待機する
患者や怪我人の状況に応じて、医師が次の対応を判断・指示します。救急車や往診が手配される場合は、移動せず待機してください。
また、追加の連絡があっても対応できるよう、なるべく電話の近くにいるようにしましょう。
フランスの救急車の利用料金
日本と異なり、フランスの救急車は無料ではありません。救急車手配の依頼料金は約60ユーロ、それに移送距離料金が1kmごとに2ユーロ程度加算されます。
緊急度が低い場合は、以下でご紹介する医療機関・サービスへ連絡することをおすすめします。
救急車以外の医療機関・サービス
急な病気や怪我であっても、すぐに命の危険がない場合は、民間の緊急往診サービスを活用しましょう。
SOS MEDECINS(SOSメドゥサン)
SOS MEDECINS は、民間企業が提供する緊急往診サービスです。英語でも対応可能、24時間連絡が取れます。
電話番号は、固定電話からは「3624 番」、携帯電話からは「+33 (0) 1 47 07 77 77 番」です。
利用料はひとりあたり64ユーロ。薬の処方がある場合は、別途処方箋代がかかります。
緊急の病気・怪我で慌てないよう、事前にシミュレーションをしておこう
フランスの医療水準は世界でもトップレベル。緊急の病気や怪我へも、すぐに対応してもらえます。
外国で病院に行くとなると不安になるかもしれませんが、緊急病院や往診サービスではほとんどの場合に英語で対応してもらえますので、ハードルはそこまで高くありません。
いざという時、できるだけ冷静に対応できるよう、電話番号を電話帳やメモに控えるなどしておくといいでしょう。