フランスでパスポートを紛失した時の手続き方法
Travel | 2020-07-10
フランスでパスポート紛失・盗難に気づいたら、悪用を防ぐため、すぐに対応の手続きを進めましょう。
また、万が一の場合に備え、あらかじめパスポートのコピーをとっておくことをお勧めします。
パスポート紛失・盗難時の基本:警察に届け出てから、大使館で再発行を申請
基本的な手順は、紛失・盗難どちらの場合も同じです。
まずはすぐに警察署へ向かい、被害届を提出します。警察で発行される「盗難・紛失届証明書」を受け取ったら、大使館でパスポート再発行の手続きをしましょう。
以下で、詳しい手順をご紹介します。
①手続きに必要な書類を準備する
警察に被害届けを出す際には、身分証明書(パスポートのコピーあるいは免許証など)が必要です。パスポート以外の身分証明書も一緒に無くした場合には、警察署でその旨を説明してください。
被害届けは警察署に用意されていますが、日本大使館のウェブサイトからもダウンロードできます。
自宅やホテルなどでプリントアウト・記入して持っていけば、署での手続きが効率的に進められます。
②警察で「盗難・紛失届の証明書」を発行してもらう
警察署で被害届を出し、「盗難・紛失届証明書(Récépissé de déclaration de vol)」を受け取ります。
証明書は2部発行されますので、大使館での申請用と、保険会社への提出用として、それぞれ大切に保管してください。
夜間に届け出をする場合は、24時間あいている「Commissariat」と呼ばれる警察署に向かってください。
日本大使館のウェブサイトから、Commissariatの一覧が確認できます。
電話で緊急通報をする場合の番号は17番です。
③日本大使館・領事館でパスポートの再発行手続きをする
「盗難・紛失届証明書」を受け取ったら、在仏日本大使館に向かいましょう。
パスポートを再発行する場合、手数料費用は10年パスポートで122ユーロ・5年パスポートで84ユーロ(※現金払い)です。
発行までに1週間程度かかりますので、時間がない場合は、「帰国のための渡航書」を申請しましょう。
パスポートの再発行に必要な書類は、以下のとおりです。
- 申請書(窓口で取得可)
- 紛失一般旅券等届出書(窓口で取得、あるいはオンラインフォームをダウンロード)
- 警察発行の盗難・紛失届証明書
- 顔写真2枚(カラーあるいは白黒、縦4.5cm×横3.5cm、6ヶ月以内に撮影したもの)
- 6ヶ月以内に発行の戸籍謄本(抄本)、または本籍地が記載された住民票など、本人確認ができる身分証明書(コピーでも可)
日本大使館のパスポート発行に関するウェブサイトはこちらからご覧ください。
帰国が迫っている時は、「帰国のための渡航書」を申請
旅行中など、帰りのフライトが間近な場合は、「帰国のための渡航書」を申請しましょう。
原則として、帰国予定日の前日に発給されます。発行手数料は19ユーロです(2020年3月現在、現金払いのみ)
「帰国のための渡航書」申請に必要な書類は以下のとおりです。
- 申請書(窓口で取得可)
- 紛失一般旅券等届出書(窓口で取得、あるいはオンラインフォームをダウンロード)
- 警察発行の盗難・紛失届証明書
- 顔写真2枚(カラーあるいは白黒、縦4.5cm×横3.5cm、6ヶ月以内に撮影したもの)
- 6ヶ月以内に発行の戸籍謄本(抄本)、または本籍地が記載された住民票など、日本国籍を有する事を証明する書類(コピーでも可)
- 帰りの航空券あるいは航空券の予約証
情報は都度更新される可能性がありますので、日本大使館のウェブサイトも併せてご参照ください。
保険会社に盗難被害の補償を申請する場合
日本への帰国後に保険を申請する場合、警察で発行された「盗難・紛失届証明書」の提出が必要です。
また、ホテル等の宿泊施設で紛失・盗難が起きた場合は、ホテルからも証明書を発行してもらいましょう。
パスポートの紛失・盗難時は、落ち着いて警察・大使館へ連絡を
フランスでパスポートを無くした場合の対処法についてご案内しました。
基本的な手続きのステップは、通報・再発行の2段階です。
いざ、パスポートを紛失すると、ショックで混乱してしまうこともあるでしょう。
まずは警察の17番に電話する、在仏日本大使館や領事館に連絡するなど、必要な助けを求めるようにしてくださいね。